私は20代の終わりごろ、それまで勤めていた自衛隊を辞め、その隊門の前からバイクで旅に出ました。 |
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| 行政書士かわらばん Top | のほほん旅日記(12) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 知床旅情 Part3 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 知床探検の3日目。 先頭を歩いていた板さんが大きな岩をよじ登り、どっこいしょとてっぺんから 顔を出したと思ったらそのまま動かなくなってしまった。 出た!と全員が思ったそうだ。熊ですよ、クマ。 ところが板さん、のんびりと「民宿がある。」 へ? ほとんど人跡未踏に近い知床半島に民宿? 岩の上へ登ってみると、なるほど木造・トタン屋根の大きな2階建てが見える。 アンテナが立ってるからテレビもあるんだろう。 不思議に思いながら近づいてみると番屋であった。夏の間だけ漁師が寝泊りする 家である。 ここまで来る間にもいくつか見たが、みな物置に毛が生えたようなヨレヨレの 掘立小屋だったからこんな立派なものがあるとは思わなかった。 電気・ガス・水道完備とはねぇ。 声をかけたら、向こうも見慣れない人間が来たもんだから歓迎して飯をおごって くれた。 なにしろ今日は今までで一番距離が長く、しかも岩山越えが2ヶ所と越えられな い岩を迂回するために海に入ったのが2回としんどかったからここで休めたのは ありがたかった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 知床旅情 岬 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 再び出発。白い灯台が見えてきた。もうすぐだ。元気を出して歩き続ける。 そして……着いた。 1985年7月8日。われら5人はついに知床岬灯台の下に立った。 空は曇っているから北方領土は見えない。 その代わり奇妙なものが目についた。灯台を囲むように3ヶ所ベンチが 置いてあるのだ。 ペンキは剥げかかっているものの、森永キャラメルとはっきり読める黄色い ベンチ。 誰が? なんのために? 人が知らないと思ってホラを吹いてるんじゃないかと言われそうだが、これ は本当である。うそだと思ったら行ってごらん。 これは今に至るも謎のままであるが、しかし反面、謎のままでいいような気 もする。 酒を飲みながらひとり、ああでもあろうかこうでもあろうかと想像の海に 漂うのもまたオツなものなのだ。 のほほん旅日記(13)へ 行政書士かわらばん Topへ |
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