私は20代の終わりごろ、それまで勤めていた自衛隊を辞め、その隊門の前からバイクで旅に出ました。 |
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| 行政書士かわらばん Top | のほほん旅日記(31) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 開拓時代のYHにて 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 日記には名前が書いてないんでどこだかはわかりませんが、村の小学校だった というユースホステルに泊まったことがあります。 オーストラリア開拓時代の村の小さな小さな小学校。物置小屋とたいして変わり ません。 宿としての収容人数が4人なんですから、いかに小さいかおわかりでしょう。 それでもここにいた3日間、宿泊客は私一人でした。あ、一度だけハリネズミが 迷い込んできたな。 当時の遺物が残してありました。机といすと黒板。黒板は本当に黒い板です。 机といすは5〜6人分だったような… 「ここでの最後の授業はいつだったの?」 「たぶん、1940年代だろう。」とワーデン(経営者) テレビもないラジオもない、あるのは見渡す限りのアウトバック(オーストラリ アの荒地)の眺めだけ。 照りつける太陽の光で白く輝く不毛の大地をビール飲みながらぼーっと眺め、 酔ったら眠り、目覚めると夕方で、周りには何もありませんから星空が真上に あります。 人工の光が何もない荒野の真ん中では星がゲンコツくらいの大きさに見えます。 これ本当です。 何の不安もなく、時間も気にせず、あるがままに過ごし、幸せというほど積極的 ではないけれど、心静かな3日間でした。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 村の博物館 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 そんなある日、ワーデンが村の博物館に連れて行ってくれました。 入ってみたら、なんじゃこりゃ。 カンガルーの骨格標本の隣に石器があり、横には第一次大戦の勲章。開拓時代の 労働者が着ていた服があるかと思えば、聞いたこともない画家の風景画。 要するに、博物館作るからなんか出してけろ、と村の各家庭から古そうな物を かき集めておったてた、という感じなんです。 陳列物はどうってことないけど、存在そのものが巧まざるユーモアになっている というオーストラリアらしいおっとりした博物館でありました。 これに輪をかけて愉快だったのが、案内の老人。熱心に説明してくれるのはいい んですが、とても英語とは思えぬ英語をしゃべるんです。なにしろワーデンも 会話に苦労していたくらいですから… 帰り道、「あの老人こそ博物館の中で一番古いものだね。」と言うと、ワーデン が大笑いしました。 今でも思い出すと、ちょっぴり哀愁を含んだ笑いがこみ上げてきます。 のほほん旅日記(32)へ 行政書士かわらばん Topへ |
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