私は20代の終わりごろ、それまで勤めていた自衛隊を辞め、その隊門の前からバイクで旅に出ました。 |
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| 行政書士かわらばん Top | のほほん旅日記(36) 今回はいつも「まちかど法律相談」に出ているとん子さんにインタビューして もらいました。 とん:海外へ放浪の旅に出て、最初にヨーロッパへ来たな、と思った瞬間は? 植田:舗道の敷石を見たとき。手の平くらいの大きさの石が20個ほど集まって 扇の形になってる。その扇が延々と続いて舗道になってるんだ。 とん:他には? 植田:洋服ってのはヨーロッパ人が着るものなんだなぁ、って思った。 ピタリと決まってるんだ。 胴長短足の日本人には洋服は似合わない。逆にどんな美人でも西洋人が 振袖を着たらなんかおかしいだろ? 手足の長さとかのバランスなんだろ うけど、だから民族衣装てのはちゃんと理由があるんだね。 とん:食べ物が合わなかったこととかは? 植田:基本的にはなかったね。マレーシアでは、こりゃどうやって食うんだ? というようなものがあって、とうとう手を出さなかったことはある。 スペインでは似ても似つかぬラーメンを食わされたな。 どうやったらあんなまずいラーメンができるのかいまだに不思議だ。 ラーメンといえば、タイのインスタントラーメンは金がないときによく 食ったな。日本のメーカーの現地生産で、1個7円。 オランダには焼魚があるんだが、これを塩とレモンだけで食うのはちと つらいぜ。ポン酢は無理としても、ここに醤油があれば、と思ったね。 とん:元料理人だけあってなかなか言うじゃない。 植田:料理の面から外国の文化を見るってのも面白いと思うがね。 作家の開高健は、イギリス、アメリカ、ドイツなどプロテスタントの国は 料理がまずい、と言ってる。逆にカトリックのフランス、イタリア、スペ インなどはうまいとね。 うまいまずいを宗教で分けるってのは慧眼だな。 でも僕はドイツ料理は好きなんだ。たいていの町には地ビールの醸造所が あるし、ソーセージはうまいし… とん:旅の三大要素といえば、食う、寝る、遊ぶ。次は寝る、について。 宿探しで苦労したこととか? 植田:これもあまりないなあ。旅慣れてくると宿を探すために明るいうちに到着 するなんてのは習慣になるからね。 いよいよ困ったら駅へ行って、どこ行きでもいいから長距離列車に乗る。 するとたいていの列車は座席がベッドになる構造だから、そこが宿の代わ りさ。ユーレイルパスがあればタダだ。 ある時乗った夜行列車はとても混んでいて、車掌が座席をベッドにするの を許さなかったことがある。みんな座ったまま一晩を過ごす羽目になった んだ。 こりゃかなわんと思ってトーマス・クックの時刻表を見ると、その列車は 途中で何両かを切り離して別の町へ行くようになっていた。 切り離される方の車両に行ってみたら、有名じゃない町に行くもんだから 誰も乗ってないんだ。 大の字になって寝て、着いてみたら観光ずれのしていない町だったから、 ゆっくり歩いてヨーロッパの田舎を楽しんできた。 慣れるとこういうことができるようになる。 とん:旅の秘訣は? 植田:常に好奇心を持ってること。気になるものがあったらすぐ行ってみる。 なんでも見てやろう、の精神さ。 僕は路地があったら入ってみたくなるし、高い塔があったら登ってみたく なる。 ドイツのローテンブルグっていう町で塔に登りたいって言ったら、市役所 の人がわざわざ鍵を開けて登らせてくれたこともあるぜ。 ![]() とん:ナントカと煙は高いところに登りたがる… 植田:今の状況を楽しむことも秘訣のひとつだね。計画が狂ったら狂ったでそれ もまたよし、とね。 日本だったらこうなのにな、とか考えないこと。いくらボヤいてもここは 外国なんだ。郷に入りては郷に従え、てのは名言だね。 あまりくよくよしないで、少しくらいノーテンキな方が楽しめる。 とん:じゃあなた、ぴったりね。 スペインの路地この路地へ入ってみたいと思ったなら、そんなあなたは旅人になれます。 ビョーキです。 のほほん旅日記(37)へ 行政書士かわらばん Topへ |
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