私は20代の終わりごろ、それまで勤めていた自衛隊を辞め、その隊門の前からバイクで旅に出ました。 |
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| 行政書士かわらばん Top | のほほん旅日記(6) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 隊長 空を飛ぶ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 海風が冷たくなった頃、マス漁の終了と共にアルバイトも終わった。古巣の民宿 へ戻る。 ここで宿の手伝いのような居候のようなことをしていたある日、パラセーリング の取材で札幌からテレビ局がやってきた。 パラセーリングとは既に開いているパラシュートを背負ってスノーモービルで 引いてもらい、風を受けて空中を飛ぶというもの。文字通りの空中散歩。 元はモーターボートを使って海でやっていたのを、冬なら氷の上でできるべさ、 とここの民宿のオヤジが冬型に改良して宿の売りにしていたのだ。 「おい隊長、テレビ来るでよ、飛んでけれ。」 隊長とは僕が元自衛官だったことからついたあだ名である。 当日は上天気で絶好の撮影日和。こういう日をピーカンというんだそうな。 パラシュートを装着し、スノーモービル後部にひっかけたフックを点検して エンジン始動。スノーモービルには運転手ともうひとり、こちらは飛ぶ人を監視 するために背中あわせに乗る。 運転手にはある程度の慣れがいる。飛ぶ人の走る歩調に合わせつつパラシュート が風をはらむように風向をみて徐々にアクセルを開けていかねばならない。 駆けている足がふと空振りした、と思ったら宙に浮いていた。どんどん氷の湖面 が遠ざかってゆく。 後で仲間が撮った写真を見たら30メートルは上がっていた。 自衛隊にいた頃、空挺(パラシュート)部隊の練習場だという台の上に登ったこと がある。高さ11メートル。これは人間が一番恐怖を感じる高さなんだとか。 事実怖い。 が、パラセーリングでは別に恐怖など感じない。スノーモービルやパラシュート に引っ張られている感じもしない。ただ自然に浮いている。鳥はこんな気分で 空を飛んでいるのか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アナウンサー 空を… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 今度は取材に来たアナウンサーが飛ぶ。後でオヤジがこっそり仲間内にだけバラ したが、この時プロデューサーから絵にするためにちょっともてあそんでやって くれ、と頼まれていたんだそうだ。 そうとは知らないアナウンサーくん、いつまでもスノーモービルがエンジンを 吹かしてくれないものだから「飛ばないよ〜」と叫びつつ、いつまでも走って いる。 ついに諦めて息を切らしつつ、 「私の、ゼエゼエ、体重では、ハアハア、無理だった、ようです。」 なに、アクセル吹かしてなかっただけのことです。ご苦労さま。 ![]() のほほん旅日記(7)へ 行政書士かわらばん Topへ |
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