■店長はエンターテイナーたるべし
と言ったら、「へ?」と思いますか? 実はこれ、けっこう大事なんですよ。
というのも、内に向けては店内をまとめるのに、外に向けてはイメージアップに重要
な役割を果たすんです。
■従業員にとって
店長が親父ギャグでもなんでもかましていつも人を笑わせているのと、むっつりスケ
ベで笑うのは営業スマイルだけっていうのとどっちがいいですか、なんて聞くまでも
ありませんよね。
サボっている従業員を見つけたら、頭ごなしに叱りつけるより、
「こら、まじめに働かんと、上海のパンダサーカスに売り飛ばすぞ」
なんてね。
店長って楽しい人、となればそこにはもう壁はありません。店長の意図は充分伝わり
ます。でも、店長ってむっつりスケベで嫌な人、だったら…
むろん笑いだけで従業員がまとまるわけじゃありませんが、店長が本来持っている能
力・人柄に加えて潤滑油として笑いの技術を持っていたら、その店はずっとうまく回
転するはずです。添加剤を入れたら、ガソリンだけの場合よりもエンジンの性能が上
がるようなものでしょうか。
■外に向けては
あそこの店長っておもしろいのよ、という噂がたちます。
店が満席で何人かのお客様をお待たせするというのは、土・日・祝日などにはよくあ
るんですが、こういうときの私はお客様を笑わせようと懸命でした。
入口で入場整理をしながら、
「○○さま〜。あれ、いらっしゃいませんか? もう一度○○さまあ〜。いませんね。
(5つ数えて)はい飛ばします!」
「○○さま、もうすぐご案内できます。(その席の方を見やって)ただいま懸命に片
付けております。(時計を見て)あと47秒でご案内しま〜す」
(これをやると、「ホントか?」とお客様からツッコミが来たりします(^^)
レジでおつりの小銭を数えるのに「チュー、チュー、タコカイナ」と数えてみたり…
こうすることで、少しでもお客様の待ち時間のイライラを減らそうとつとめ、同時に
人柄を売り込もうとしたのです。
といって、皆が皆こんなことができるとは限りません。私自身、カラオケで騒いだり
するより静かに本でも読んでいたいタイプの人間ですから、最初は抵抗がありました。
「なんでオレはこんな馬鹿なことをやっているんだろう」
と思いつつギャグを飛ばしていたものです。変にプライドが高かったんですね。
でも今ではギャグが人づきあいの上で大事な潤滑油になることを私は知っています。
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